通所を続けるための生活リズムの整え方|就労継続支援B型事業 コノハ
通所を続けるための生活リズムのコツ
~無理なく通い続けるためにできること~
はじめに
B型就労支援事業所に通い始めたばかりの方や、これから通おうと思っている方にとって、「通い続ける」ということはとても大切なことです。
しかし、「朝起きられない」「気分がのらない」「なんとなく行けなくなった」などの理由で、途中で通えなくなる方も多くいらっしゃいます。
このブログでは、無理なく通い続けるための生活リズムの整え方について、わかりやすくご紹介します。
なぜ生活リズムが大事なの?
生活リズムとは、「起きる時間・寝る時間・食事の時間・活動する時間」など、毎日の生活の流れのことです。
生活リズムが乱れると…
- 朝起きるのがつらくなる
- 体がだるくなる
- 気分が落ち込みやすくなる
- 時間に間に合わなくなる
といったことが起こりやすくなります。
反対に、生活リズムが整ってくると…
- 朝スッキリ起きられる
- 気持ちが安定しやすくなる
- 作業に集中できる
- 毎日を前向きに過ごせる
など、良いことがたくさんあります。
よくある悩みと原因
事業所に通いにくくなる原因として、よくあるものを以下にまとめてみました。
よくある悩み | 原因になりやすいこと |
---|---|
朝起きられない | 夜ふかし・寝る時間がバラバラ |
体がだるい | 食事のとり方・運動不足 |
気分が落ちこむ | 孤独感・不安・疲れのたまりすぎ |
忘れ物が多い | 前日の準備不足・バタバタした朝 |
続ける自信がない | 小さな失敗の積み重ね・周囲との比較 |
こうした悩みは、少しずつの工夫や習慣の見直しで変えていくことができます。
通い続けるための生活リズム改善のコツ
① 起きる時間と寝る時間を決める
生活リズムを整えるうえで一番大切なのは、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝ることです。
- 朝は7時〜8時の間に起きるのが理想
- 夜は23時〜24時までには布団に入る
- 休日でも起きる時間は平日と±1時間以内にする
急に変えるのは大変なので、「今日は15分だけ早く寝よう」など、少しずつ調整していきましょう。
② 朝ごはんをきちんと食べる
朝ごはんを食べることで、頭と体がしっかり目覚めます。
- ごはん+みそ汁+たまご
- 食パン+チーズ+ヨーグルト
- バナナ+牛乳 など
コンビニやスーパーで手に入るものでOKです。
どうしても食べられない場合は、バナナ1本や野菜ジュースでもかまいません。
③ 夜はゆっくり体を休める
寝る前の過ごし方もとても大切です。
- スマホやテレビは、寝る1時間前には終わりにする
- 部屋の明かりを少し暗くする
- お風呂は寝る1〜2時間前にぬるめのお湯で入る
- 音楽やアロマでリラックスする
「夜が苦手で眠れない…」という方ほど、**毎晩同じ流れで過ごすこと(習慣化)**が効果的です。
④ 持ち物・服の準備は前日にしておく
朝は気持ちにも体にも余裕がありません。
前の晩に準備しておくと、朝がとてもスムーズになります。
- カバンに入れるものをチェック
- 明日着る服を出しておく
- 飲み物やお弁当の準備(できる範囲で)
前日夜に「明日は通所日だ」と意識することで、心の準備にもなります。
⑤ 小さな達成を「見える化」する
「行けた日」「がんばれた日」を記録すると、やる気が続きます。
- カレンダーに○や✓をつける
- 手帳にひとことメモを書く
- スタンプ帳をつける(事業所で導入しても◎)
毎日でなくても、「3日行けた」「今週は1回でも行けた」など、自分なりの達成を喜びましょう。
体の調子を整える生活習慣
食事のポイント
- 食事は1日3回が基本(リズムを作るため)
- できるだけ野菜・たんぱく質(肉や魚・豆)を取り入れる
- お菓子やジュースはほどほどに
バランスがとれてくると、気分も安定しやすくなります。
運動のすすめ
- 毎日10分歩くだけでもOK
- 通所の行き帰りに少し遠回りする
- ストレッチや体操動画を見ながら体を動かす
体を動かすことで、気分がスッキリし、夜も眠りやすくなります。
気持ちのケアも大切に
- 気分が落ち込んだら無理にがんばらない
- 誰かに話すだけでも楽になることがある
- ノートに思ったことを書くのもおすすめ
メンタルの調子は波があります。うまくいかない日もあるのが当たり前。
少しずつ自分のペースを見つけていきましょう。
支援者や家族と協力しよう
ひとりで頑張りすぎず、事業所のスタッフや家族と話すことも大切です。
- 「最近朝がつらいんです」
- 「どうしても気分がのらない日があります」
- 「生活リズムを整えたいけどうまくいきません」
こうした悩みは、多くの利用者さんが経験していることです。
スタッフも親身になって相談に乗ってくれるはずです。
まとめ:焦らず、少しずつ自分のペースで
生活リズムを整えることは、簡単なようで難しいものです。
でも、「昨日より少し早く寝た」「今日は朝ごはんを食べられた」など、小さなことの積み重ねが大きな変化につながります。
自分に合ったやり方を見つけて、無理のないペースで取り組んでみてください。
そして何より、“通所をがんばっている自分”をぜひほめてあげてください。
私たちスタッフも、あなたの一歩一歩を応援しています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
もしご質問やご相談があれば、いつでも事業所スタッフまでお気軽にどうぞ!